「切子専科 – 切子ガラス専門店」は、切子ガラス工芸研究所 たくみ工房の直営する切子ガラスの専門店です。
日本の江戸切子、分厚い色被せガラスを削った薩摩切子をはじめ、薩摩切子から創作した“創作薩摩切子”、たくみ工房オリジナルの文様をカットした“たくみ切子(平成27年度「大阪製」ブランド認証)”、海外のカットグラスなど、様々なカットグラスをお買い求めいただけます。
お店のすぐ隣には切子ガラスの工房“たくみ工房”が構え、職人による手作業でガラスの加工が行われています。一般の方でも気軽に始められる切子ガラス教室も開講しています。
お問い合わせ:06-7163-6748(お店直通)
たくみ工房について
たくみ工房は、本格的な指導で切子技術を身につけられる全国でも有数のガラス工房です。
主催者は切子歴50年の高橋太久美。切子職人としての高度な技術を駆使し、かつて存在した復刻版薩摩切子の制作にも取り組みました。作家としても日本伝統工芸近畿展8回連続入選、新美工芸会展での受賞などの実績を持ちます。
教室では、ひと味違う趣味として学ぶ人だけでなく、職人、作家を問わず受け入れています。
高橋 太久美たくみ工房代表
- 新美工芸会会長
- 日本ガラス工芸学会会員
- 切子ガラス工芸研究所 たくみ工房代表
略歴
- 1958年清風高校卒業後、伯父の工房「新庄カット」に入社
- 1964年「高橋ガラス加工所」として独立
- 1980年由利精助氏(薩摩切子の第一人者)の指導をうける
- 1982年薩摩切子の復元をはじめる
- 1985年「薩摩切子復元名工三人展」京都高島屋
- 1994年日本伝統工芸近畿展 初入選 以後10回入選
- 1994年たくみ工房ガラス展(ギャラリーエノモト)以後毎年
- 1999年神戸市立博物館にて切子デモンストレーション
- 2000年新美工芸展「読売文化賞」受賞
- 2002年新美工芸展「大阪府知事賞」受賞
- 2006年新美工芸展「大阪市市長賞」受賞
切子ガラスとは?
「切子」とは、ガラス工芸であるカットグラス(表面に文様を刻み込んだガラス)の和名です。日本では「江戸切子」、「薩摩切子」という二つの伝統的なガラス工芸があり、江戸時代に長崎をへて伝わったカットグラスが大阪に伝わり、江戸で「江戸切子」として花開きました。その後、薩摩藩が藩の事業として切子ガラスに取り組み「薩摩切子」が誕生しました。
豊富な道具類
工房内には大小合わせて17台のカットマシンが設置されています。ガラス表面の加工・細工だけでなく、縁や底の加工・細工まで行えます。
手磨きのこだわり
カットされたグラスを磨く行程で、海外生産のカットグラス等は通常「酸磨き」という薬品処理でガラスの表面を溶かして艶を出します。
当工房ではコルク盤や木盤を使った伝統的な手磨きを行っています。時間はかかりますが、カット面のシャープさ、輝きがより美しく仕上がります。